NOTES — 研究ノート
原種の古典図版
19世紀の植物誌に描かれた原種
19世紀の植物誌に描かれたディッキアの原種図版。写真が普及する以前、遠く離れた産地の植物の姿は、こうした図版によって伝えられていました。
*いずれも著作権の保護期間を満了したパブリックドメインの図版
Dyckia frigida Hook.f.CURTIS'S BOTANICAL MAGAZINE, 1877
パラナ州の高地の砂岩地に生える種。1877年の原記載はキュー植物園で開花した株をもとに書かれ、この図版が最初の姿の記録になっています。当方が育てる株については、品種アーカイブの Dyckia frigida のページに記録しています。
Dyckia brevifolia BakerREFUGIUM BOTANICUM, 1870
川沿いの岩場に群生する種として知られ、図版はロンドンの園芸圏で流通していた株をもとに描かれた。キャプションには「Hort.(園芸由来)」とある。
Dyckia encholirioides (Gaudich.) MezVOYAGE DE LA BONITE, 1851
フランスの探検航海(1836–37年)の採集をもとに描かれた最初期の図版のひとつ。現在のサンタカタリーナ州を中心とする分布の核は、近年の観察記録ともよく一致する。
掲載についてABOUT THESE PLATES
掲載した図版は、1851–1877年に刊行されたパブリックドメインの資料のみです。近年の論文図版(2002年以降)や Smith & Downs(1974年)のモノグラフの線画は著作権が存続するため、掲載の対象に含めていません。
出典SOURCES
Curtis's Botanical Magazine, vol. 103, Tab. 6294(1877年)。 Refugium Botanicum, vol. 4, Tab. 236(1870年)。 C. Gaudichaud-Beaupré『Voyage autour du monde sur la corvette La Bonite』Botanique 図譜, Pl. 115(1851年)。 図版の画像はいずれも Internet Archive(Biodiversity Heritage Library 収録のスキャン)から取得。
調査:2026年11月
